発電機について
防災関連の記事を検索すると、発電機とモバイルバッテリーのどちらが必要か?どちらが使えるか?というような内容の記事を目にすると思います。どちらにも一長一短ありますが、ここではどちらが優れているかなどの比較ではなく、それぞれの長所を活かして防災に役立てる方法を検討します。
発電機のタイプ
家庭用のスマホやパソコンが使える発電機を大前提にしてますので、インバーター発電機に限ってお
話をします
・ガソリンタイプ
・ガスタイプ
・ハイブリッドタイプ(ガソリン➕ガス)などがあります
ガソリン式発電機のメリット・デメリット
メリット
・パワーがあり、長時間の連続使用が出来る(屋台やイベントで使われている)
デメリット
・ガソリンは危険物であり、取り扱いが難しい
・フルサービスのガソリンスタンドで購入する必要がある(セルフはダメ)専用の携行缶が必要
カセットガス式発電機のメリット・デメリット
メリット
・カセットコンロと同じガスボンベなので、取り扱い・保管・入手が簡単
デメリット
・ガソリン式に比べて非力。ボンベ2本タイプでも1~2時間の連続運転しかできない。
(ガス管を増設するタイプもある)
両者の共通点
・騒音は覚悟する必要があります。騒音レベル(デシベル db)で表記されていますが、原付バイクの
エンジン音くらいはします。防音装置も販売されていますが、物によっては本体並みに高額です。
・排気ガスに注意が必要。説明書にもありますが、換気のできる場所での使用は絶対ですし、人もペッ
トも排気口の近くにいてはいけません。
・重量がある。写真のGV-9igは16kgあります。(エンジンオイル無しで)さらに出力の高い製品は機
能に比例して高重量になります。キャスターがついているモデルもありますが、本体が大きくなる傾
向があります。
カセットガス発電機でできること(GV-9ig)
・定格出力:0.9kVA(900W)
・連続運転可能時間:1〜2時間
・カセットボンベ2本で発電
発電機1台で使える家電製品(定格出力0.9KVA 900W)
カセットガス発電機の機能(GV-9ig)
・写真左:交流コンセント2つ(100V/合計9A)
・写真中央:USB端子typeA2つ(上DC2.1A 下DC1A)
・写真左:使用前に規定のエンジンオイルを注入するだけで準備完了
ポータブル電源について
ポータブル電源とは、本体に内蔵されているバッテリーに予め電気を蓄え、電源コンセントがない場所で家電製品等に電気を供給するための可搬型の蓄電池のことです。市販のポータブル電源のほとんどがリチウムイオン電池を内蔵しており、充電と放電を繰り返しても充電容量が減りにくく寿命も長いといった特徴があります。ポータブル電源の出力ポートは、USBだけでなく自宅の壁にあるコンセントと同じAC出力やDC出力、シガーソケットなどがあり、ものによっては同時に複数の電気機器を充電することが可能です。
EcoFlow Japan
BLUETTI EB3A (別記事のライト編で詳細は紹介しています)
・キャンプや車中泊でも使用できます。火を使わずに電化製品が使えるメリットは大きいですね。
・写真のモデルは600wと最小クラスの出力ですが、家庭用のコンセントと同じ1500wの出力モデルも
ざらにあります。そこまでいくと、家で使える家電のほぼ全てが使用可能となります。発電機と同じ
で、大容量🟰高重量です。20kg前後の製品は気軽に持ち運べるレベルではないので、使用目的に合わ
せて選ぶとよいと思います。
・我が家はガス発電機で携帯電話やバッテリーなどは充電できるのですが、騒音のため夜間の使用はで
きません。夜間に電力が必要になった時の備えとして、小型のポータブル電源を選びました。わずか
4.6kgと軽量なので、2階でもどこでも躊躇なく運べます。
BLUETTI EB3A(600w)でMakita DC18RFの急速充電器は使えるか
・製品選びで最も重要だったことは、マキタのバッテリーBL1860Bが充電できるかどうかでした。
結論的にマキタの急速充電器(330W)は使用可能でした。ただし、バッテリーメモリが残1の状態か
ら80%充電なら 50%の消費で済むのですが、フル充電すると60%近く消費することになります。
・マキタのBL1860Bから他の機器を充電できたり、ランタン、ラジオ、ライトなどのマキタ製品が使
えるようになるため、防災の備えとして必要な道具となっています。
写真右:USBタイプAポートを2つ備えており、同時に充電が可能
モバイルバッテリーについて
・ポータブル電源とモバイルバッテリーの一番の違いは、ACコンセントの有無。モバイルバッテリーの
出力はUSB Type-AまたはType-Cですが、ポータブル電源はUSBはもちろん、AC、DCなど複数の
出力が可能。容量も桁違いに大きい(10倍以上のものもある)モバイルバッテリーよりも大容量で
高出力、高性能なのがポータブル電源です。
・飛行機内に持ち込める。飛行機に持ち込めるモバイルバッテリーの容量は、160Wh(ワットアワー)
以下です。mAhに変換すると43,243mAh以下です。
家族の人数分備えている。小型・薄型タイプは5000mAh、大型は10000〜20000mAh。
大抵のスマートフォンをフル充電できる。私のiPhoneSE2なら複数回可能(1821mAh)
我が家の使い方
我が家の使い方ですが、日中にガス発電機でポータブル電源に充電するようにしています。停電時は、ポータブル電源からモバイルバッテリーやマキタのバッテリーを充電し、夜間は音の静かなポータブル電源やモバイルバッテリーを使うことにしています。
①ガスボンベ2本で発電機GV-9igを稼働する。約1時間でポータブル電源 EB3Aがフル充電する。
②ポータブル電源からマキタのバッテリーやモバイルバッテリーに充電する。
③マキタのバッテリーまたは、モバイルバッテリーを経由しスマートフォンなどを充電する。
⑤CB缶(カセットボンベ)を3つ繋ぐコネクターと、OD缶をCB缶に接続するコネクターを繋げる。
OD缶用のバーナーをCB缶で使用できる上に、新しいガスボンベを1本加えることで途中で空になった缶を交換する手間を省くことが出来る。
キャンピングムーンの下記の製品を組み合わせた。あくまで自己責任で。
CB缶 ガスステーション 3本連結式 Z30
スタンド型ガス変換アダプター Z23-VC
BLUETTIアプリとSwichBot
発電機が正常時作動しているか気になるけど、騒音と排ガスがひどくて近くにいられない・・そんな時はSwichBotのカメラ(ペットの観察用)を発電機に接続し、エラーがないかをモニターしつつ、充電🪫状況はBLUETTIのアプリで確認すれば、離れた場所からでも状況を把握することができます。
まとめ
発電機➕ポータブル電源により、停電時の備えがレベルアップしたような気がします。いくら大容量のポータブル電源を持っていても、充電が無くなればおしまいです。太陽光パネルもセットで販売されていますが、我が家の庭やベランダでは十分な太陽光が得られないため選択肢から外れました。ポータブル電源の進化は著しく、小型化や大容量化が進んでいます。現在主流のリン酸鉄リチウムイオン電池からさらに新しい製品も登場しているようですし、目が離せません。それに引き換えガス発電機は何年も前からの商品もある上に、品揃えも少ない印象です。(需要がない?)ガソリンの発電機より安全に使えるところはよいのですが、もう少し騒音対策や排ガス対策を頑張ってほしいです。
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