ペット危機管理士について
私は看護師をしています。看護師には災害看護学という分野があり、災害時のケアについて学ぶ機会があります。今回、なぜ私がペット災害危機管理士を学ぼうと考えたかについて述べるとともに、私の学んだことをシェアすることにより、他のペットオーナーの皆様に少しでも役に立てばと思います。
看護師が学ぶ災害看護とペット災害危機管理士との違いについて
看護師は救急法を学習しますので、病院内・病院外を問わず急変対応の技術をある程度身につけています。(BLS:一次救命処置、ACLS:二次救命処置、AEDの使用や包帯法、搬送方法など)当然ながら救助の対象は人間ということになり、避難を含めてペットの対応などは一切学んで来ませんでした。(数十年前のカリキュラムなので、現在はわかりませんが)災害看護に関しても、災害弱者の方々のケアをどうするか、避難所での感染予防をどうするか、トリアージなどの要救助者の受け入れ体制をどうするかなどが中心のテーマです。
一次救命処置や二次救命処置を受講すると得られるバッジ
一方のペット災害危機管理士の対象は、「自分とペット」です。テキストには「ペットの命を守ることは人間の心も救う」と書かれています。1級〜4級までありますが、内容的には医療的なものはなく、災害時の基本となるペットとの同行避難(避難方法・避難所での生活)、日頃からの防災(飼い主としての日頃からの防災準備・自助・共助・公助)、国や行政の取り組み(関連法令)を中心に学習します。
大型犬を2匹飼っているけど、災害発生時はどうやって避難すればいいのだろう?日頃からできるペットの防災対策はなんだろう?年々多発する自然災害に対して、少しでも不安を軽減するためにできることはやっておきたいという気持ちから受講を決めました。
ペット危機管理士の講座概要・費用
私はまだ4級と3級の資格しか持っていませんが、講座の詳細は「全日本動物専門教育会(SAE)のHPで確認できます。
・費用について:セットで受講すると半額になったり、キャンペーンを頻繁にやっている様子です。3万 分の講座なら1万5千円ですね。私が受講した時は、4級が1万円で3級が1万5千円でしたが、4級と3級を同時に受講すると合計で2万5千円→1万5千円になるというセット割があったので、割引で受講しました。
・4級(準備)は一番下の級で、内容はペットの身を守ることを重点に基本的な危機管理・防災準備の知識を取得します。「自助・共助・公助」での自助がメインです。
・3級(避難)は危機管理に関する知識(4級)に加え、非常事態の避難に関する知識の習得を目指します。自助➕共助
・2級(責任)は4級、3級の知識に加え、人への責任・社会への責任を理解し行動できる能力を有するとあり、公助が追加されます。
・1級(指導)は避難所での運営補助ができる能力を目指し、指導者としての活動が期待されます。
次回、4級での防災準備や基本的な危機管理についてお話ししたいと思います。
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