「飼い主のためのペットフード・ガイドライン〜犬・猫の健康を守るために〜」
環境省が発行しているガイドラインなので、こちらを参考にしています。ライフステージ別の食事量や食事量の計算方法、ボディーコンディションスコア(見た目と触れた状態から理想体重を評価する)など、初心者の参考になる情報が載っています。内容としては、犬全般の栄養や体調管理について記されているのですが、ゴールデンレトリバーなどの犬種別の情報ではありません。犬種別の情報は、ドックフードのメーカーや、ブリーダーさんのホームページや動画を参考にしています。
犬に与えてはいけない食べ物
健康管理で重要なのは、栄養管理、肥満予防のためのカロリーコントロールなどがありますが、まずは犬にとって有害となる食物をしっかりと把握して、絶対に与えないことです。ドッグフードしか与えないのでしたら悩むことはありませんが、手料理を作ったり、オヤツを与える際には注意が必要です。
以下に、犬が食べてはいけない食べ物の一覧を表にまとめます。
食べ物 | 理由 |
---|---|
チョコレート | テオブロミンという成分が含まれており、犬にとっては有毒です。 |
オニオン(タマネギ) | 含まれる成分が赤血球を破壊し、貧血を引き起こす可能性があります。 |
ガーリック(ニンニク) | オニオンと同様に、赤血球を破壊する可能性があります。 |
グレープ(ブドウ)及びレーズン | 腎臓に重大なダメージを与える可能性があります。 |
アボカド | ペルシンという成分が含まれており、犬にとって有毒です。 |
マカダミアナッツ | 神経系に影響を及ぼし、麻痺や痙攣を引き起こす可能性があります。 |
アルコール | 神経系を抑制し、呼吸困難や酸中毒を引き起こす可能性があります。 |
カフェイン(コーヒーや茶) | 心臓や神経系に影響を及ぼし、致命的な結果を引き起こす可能性があります。 |
キシリトール(ガムや菓子に含まれる甘味料) | 血糖値の急激な低下や肝臓の障害を引き起こす可能性があります。 |
生の魚や肉 | 寄生虫の感染や食材中の有害なバクテリアによる食中毒のリスクがあります。 |
これらは一部の例であり、犬に有害な食品は他にもあります。犬が何かを食べる前には、それが犬にとって安全な食品であることを確認することが重要です。
上の表のタマネギなどに含まれている成分(アリルプロピルジスルフィド)は加熱しても分解されず、タマネギそのものでなくても、エキスが染み出したスープなども与えてはいけないそうです。ハンバーグなど、タマネギが含まれている加工食品は当然ダメです。同様の成分は長ネギ・ニラ・ニンニクなどにも含まれているので、要注意です。
生の魚や肉を与えるときの注意
上記の表には生の魚や肉もリストに入っています。
海外のサイトでは↓こんな写真や生肉を与えるワイルドな動画をよく見かけますよね?
店頭で手に入る生肉は、しっかり加熱して食べることを前提に売られているため、焼肉用の肉は犬に与えてはいけないと言われています。犬用の生肉専門店で入手するのが最低限の条件で、やはり感染には注意が必要です。生肉が必要という獣医師の記事もあり、鮮度が高く感染対策などの衛生面でしっかり管理できればメリットも多いようです。
生肉のメリットは、加熱・乾燥しないため、水分量が多い事。非加熱のため、加工の過程で起こる栄養素、ビタミンの喪失が無いことが挙げられます。ドッグフードのような添加物が使われていないため、添加物によるアレルギーを予防できる効果もあります。
犬の祖先のオオカミ時代から小動物を捕食して、生肉中心の食事だったというのはよく聞く話ですよね。消化器機能は現代もほとんど変わらないそうです。大型犬の腸は3mと短く(人間7−9m)生肉のような動物性タンパク質の消化吸収に優れているとのこと。とは言え、犬用の生肉のコストは恐ろしく高く災害時やペットホテルに預ける状況では肉が手に入らないというデメリットもあります。
我が家では、生肉は自信がないのでスーパーのお肉(特売)を茹でたり焼いたりしてトッピングとしてお肉を与えています。「ブッチ」なども定期便で割安に購入して利用しています。
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